2024年3月24日(日)は、「高句麗僧・慧慈と聖徳太子」という題で望んだ邑翠文化フォーラム。春雨で足元がすぐれないところでしたが、大勢の方々を迎えて講座が開催されました。
講壇に立たれた講師は、早稲田大学名誉教授の「李成市」先生。西暦595年(推古3年)倭に派遣され、その後20年間にわたり、推古天皇の摂政だった聖徳太子の仏教上の師として近似した高句麗僧・慧慈。彼が和に滞在する期間(595年〜615年)が、隋の高句麗遠征期間(598年〜614年)や和の隋への使節派遣期間(600年〜614年)と重なるところの歴史の真実が秘密のように説かれ、驚きが隠せない面白い時間でした。
光速度に釣られるかのように価値の多様化や差別化が進む現今社会。邑翠文化フォーラムは、日本と朝鮮半島の古代以来の断絶のない文化交流の歩みをご確認いただく今日のこの場に立つがために、各自が生まれ持った生命体としてのエネルギーを忌憚なく発揚できる社会、立場やエゴを越えて互いを認め合いみんなの共存を可能にする協力と和解の価値が尊重される社会、夢と希望が輝き翡翠のような翠が溢れる世界が実現する明日へのビジョンを持ってフォーラムの講座の戸を開きつつけております。