梅雨のシーズンで、ついついお天道様のご機嫌を伺ってしまうこの頃。ですが、いつだってユニークな集いの邑翠文化フォーラムで集まりました。今回のセミナーのテーマは、「韓国文化を考える〜一杯のご飯から〜」。
韓国に食あり!!!好きなものを口に入れるときの幸福感を求めて〜。思っただけで心身のチャージができてしまい、何でもやってのけられそうな気がしてしまう充足感を求めて〜。至って文化の高邁な香りがするもののようで、至って原始的な本能が共存する食〜〜の香りを求めて〜。
講壇に立ってくださったかたは、食を中心に据えた人々の生活文化を調査・研究なさる文化人類学者で、現滋賀県平和記念館館長の「朝倉敏夫」先生でした。
1980年から40年以上の韓国フィールドで研究を重ねてこられた先生のご経験から、山盛りで出されるご飯。混ぜて・汁に入れて・包んで食べるご飯。お膳の脚が曲がるまで豊かに、ゴージャスに〜!しかし、神々とも、人々とも、分かち合う心を中心に据えるウリ(우리)の韓国社会のご飯。時代が変わり一人飯(혼밥)や孤食の社会現象が起こる現代になるまで、似て非なる日本の食文化との対照が「なるほど!」とうなずける耽溺する時間でした。